町を、日本を、世界を変える種は地方にこそあり。 明確な旗や熱い志の下に、賛同者や支援者は集う

「地域×企業のミライを考える」のテーマで2021年4月から月1回開催で始まった、こゆ財団とTURNSのコラボオンラインイベント。
第2回目は、金融やビジネスのスペシャリスト2人をゲストに迎えて、地域にあるたくさんのビジネスの種をどう芽ぶかせ成長させていくかについてトークを繰り広げました。
新富町に限らず、「良いものを持っていてもお金やビジネスにつなげるのはなかなか難しい…」と悩む地域の方々にとても刺さる内容に、モデレーターの堀口さんも思わず「神回」と称するほど濃密な90分になりました。

■開催:2021年5月25日(火)17:00〜18:30 オンライン開催

■対談テーマ:KOYU×TURNS 地域×企業のミライを考える オンライントークイベント Vol.2 投資家やシンクタンクの研究者が注目する、「地域の魅力」とは?

■オンライン動画コチラから

■ゲスト(敬称略)
藤沢久美(シンクタンク・ソフィアバンク代表)
<参考記事・サイト>
Kumi Fujisawa Official Website
山本康正(米ベンチャー投資家・京都大学特任准教授)
<参考記事・サイト>
Twitterアカウント

■モデレーター
堀口正裕(TURNSプロデューサー/(株)第一プログレス代表取締役社長)
高橋邦男(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 執行理事)

他所の成功事例が必ず通用するとは限らない
情報を見極め、その地域に合ったやり方に変化させていく

まず、日本各地の中小企業や自治体のアドバイザーとして地方創生に関わってきた藤沢さんが、「地域と向き合うための3つのステップ」を提唱します。

その地域の歴史を知り、現状をデータ化して課題について地域の人と話し合うこと。そして、その課題を解決するために何を柱にしていくかを明確にして、同じゴールのビジョンを共有することが大切だと話します。

やるべきことが決まったら行動を起こさなければ意味がありません。自分たちだけでどうにもできない時は、外部の事例や有識者の意見を取り入れますが、そこには注意点が。

「地域外の有識者の意見は、参考にしても鵜呑みにはしない。外部の意見や成功例を丸々持ち込んでも、その地域に合わなければ成功しません。それから、外部の人が率先して動いてはいけない。あくまでもヒーローにならないといけないのは地元の人たち」(藤沢さん)

これを聞いて深く頷き納得する一同。山本さんも「地域のことを一番よく分かっているのは地元の人だけど、有識者は外部の情報をたくさん持っている。両方の意見を咀嚼してどうバランスを取るかが大事」だと同意します。

シリコンバレーをベースに活動している山本さんは、人工知能(AI)などを取り入れて日本企業のデジタル活用を推進しています。

「私もよく“同じ業界でテクノロジーを活用して成功した事例を教えてくれ”と聞かれることがありますが、これは一番聞いてはいけない質問。答えだけ聞いて真似するのではなく、仕組みをしっかり理解し、自分たちに必要な情報を見極めて問題解決に応用することが必要です」(山本さん)

2人の話を聞いて、「地域の歴史、現状、これから起こること、外部の意見などさまざまな情報を客観的に見て、正しく情報を掴んでいくことが大切だと改めて感じました」とこゆ財団・高橋。

可能性を秘めたビジネスの種はたくさん
目的を明確にし、仲間を増やしていく

高橋の「ゲストの2人から見て、地方に将来性や成長性を感じられるポイントはあるか」との問いに、「ありますよ!」と力強く答える藤沢さん。
日本各地の中小企業や世界40カ国以上を回り、課題解決への取り組みを行ってきた中で、未来を担っていく種は地方にこそあると確信したと言います。

その種が成長していくかどうかは、トップの意識次第。
「トップが『この地域をこうしていきたいんだ』という明確な旗を立てていれば、きっと意見に賛同する人や支援をしてくれる人たちとつながっていくはずです」(藤沢さん)

また、「山本さんのように、点と点をつないでくれる役割の人も必要」と藤沢さん。
「おせっかいでいいんですよ。ちょっとしたサポートや何気ない会話から、全く接点のなかったものがつながって大きなものが生まれることもある」(山本さん)

これにはTURNS堀口さんも、
「我々も『おせっかいをしている』という意識で、参考にしてもらえる情報を発信していきたい」
と使命感を燃やします。

熱い思いは必ず伝わる
世界も視野に入れて果敢なチャレンジを

最後に、高橋からの「これからの新富町に対してアドバイスがあれば」との質問に回答してくれたお2人。

藤沢さん:十分に発信力があると思うので、もっとたくさんの企業とつながっていければ飛躍するのではないでしょうか。自分たちが組みたいと思う企業が求めているものに沿った提案をし、揺るぎない情熱を伝えていくことが大切です。

山本さん:シリコンバレーも元は田舎。特に今の時代はインターネットがあるので、地方だからハンデがあるということはない。日本ではなかなか価値が認められなくても、いきなり海外に持っていった方が高く評価されることもある。海外のビジネスコンテストにも挑戦してみるのもいいですね。挑戦するだけならタダなので!

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町を思う強い気持ちと熱意を持ち、情報発信やチャレンジを続けること。
改めて、地方にはまだまだ可能性や希望があると確信すると同時に、これから日本を超えて世界へと花を咲かせていく新富町はじめ地域の未来が浮かびます。

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