宮崎LVS第1期の第5回講座(最終プレゼン)を開催しました

昨年の11月から始まった宮崎ローカルベンチャースクールが、ついに最終回を迎えました。

最初は「本当に自分が事業プランを考えられるのか」と不安な気持ちでいっぱいだった受講生が、それぞれプランを考え、最大3年間900万の起業支援金を目指してプレゼンに挑みました。今回のプレゼンターは12人。審査員は、こゆ財団代表理事の齋藤潤一さんと、Next Commons Lab設立者である林篤志さんです。

講師プロフィール
林篤志 氏
一般社団法人Next Commons Lab 代表理事
1985年生まれ。ポスト資本主義社会を具現化するための社会OS「Next Commons Lab」をつくる。2016年、一般社団法人Next Commons Labを設立。自治体・企業・起業家など多様なセクターと協業しながら、新たな社会システムの構築を目指す。日本財団 特別ソーシャルイノベーターに選出(2016)。Forbes Japan ローカル・イノベーター・アワード 地方を変えるキーマン55人に選出(2017)

12人のローカルベンチャーがビジネスプレゼン

程よく会場の雰囲気が温まったところで、ついにプレゼンの始まりです。今回用意された賞は「最優秀賞」「優秀賞」「地域活性化賞」の3つ。

会場にお越しになった一般聴衆の方々が持つ、1人1票の会場票も評価の対象となるため、初めて聞く人の心をどれだけ動かせるかも鍵となります。「自分で審査することで審査員の気持ちを体験してみてください」という齋藤さんのお言葉のもと、受講生も自分以外の人への投票権が与えられました。

全体を通して主なフィードバック内容は「お金を儲ける仕組みがいまいちわからない」「この事業を本当にやる気があるのか」という厳しいものから、「もっとこういう切り口の方がよいのではないか」というアドバイスも。質疑応答を通し、プレゼンターも改めて自分のプランと向き合うことができたでしょう。

最優秀賞「Koyu Gin」

宮崎LVS第1期生・最優秀賞を勝ち取ったのは、「Koyu Gin」のプランを発表した石川さんです。

自身がお酒好きという強みと、宮崎県の「へべす」や焼酎を掛け合わせ、ジンをきっかけに新富町に興味を持ってもらう仕組みを提案しました。
すでにあるジンの値段を調べ上げたり、世界的なジンの需要をデータで示したりと、データ分析も明快だったように思います。

審査員からの評価は、「地域での広がりを感じられました。プロトタイプがあったのもよかったですね」とのこと。実は石川さん、ジンを実際に作成してきて、講座が始まる前に準備をしていました。

他にもプロトタイプを作って来た受講生はいましたが、やはり審査員からは高く評価されていました。簡単でもいいので実際に作ってみることは、大事なことです。

最後の受賞者インタビューで、石川さんは「宮崎にはまったくゆかりがありませんでしたが、この講座は自分にとって特別な場となりました。受賞したからには頑張って、みんなに買ってもらえるジンをつくりたいです。」と、語っていました。

肝心なのは、やるかやらないか

齋藤さんと林さんから全体を通しての感想・評価をいただきましたが、共通して言っていたのはこのようなことです。

「アイデアだけでは単なる紙切れにすぎません。肝心なのは、やるかやらないか、それだけです。」

考えているだけでは次に進めません。実際に行動してみないと、良い点も悪い点も見えてこないのです。まずは手探り状態でやってみるだけ。この講座で挑戦するフィールドと仲間を手に入れた受講生に、やらない理由はきっとありません。

受講生の声

この講座を通して、受講生はどのような感想を持ったのでしょうか。受講生の声をご紹介します。

1.価値観が変わった

普段会社にこもっていては出会わない人たちと話して、まだまだ自分の知らない世界がたくさんあると思いました。聞いたこともないような言葉を当たり前のように使っていたり、刺激がとても多かったです。この最高の仲間がまた集う場をつくりたいと思います。

2.自分と向き合うきっかけになった

途中、なぜ自分がこの講座を受講しているのかよくわからなくなりました。でも、受講生や財団の方に支えられ、本当に自分の興味のあることに気づくことができました。学びたいことが見えて世界も広がり、講座を通じて自分と向き合うことができてよかったです。

3.終わってしまうのが寂しい!

みんなのプレゼンを聞いていて、今日でこの講座が終わってしまうのが寂しくて泣きそうになりました。それはお互い切磋琢磨して、頑張っている姿を見てきたからだと思います。このコミュニティがあったからこそ、「またみんなと会える」と思って、休むことなく全講座に出席することができました。

楽しかったこと、学んだこと、辛かったことは人それぞれですが、全員がコミュニティへの愛を持っていると感じました。
初めて会った時よりも、生き生きとした顔つきになったようにも思います。

東京で宮崎の関係人口をつくる

地方が舞台のローカルベンチャースクールはありますが、離れた場所からも関係人口を生み出せるということを、この講座は証明したといえます。

運営に携わったこゆ財団の稲田さんは、「正直、ここまでコミュニティが出来上がるとは思っておらず、少し驚いています。自分をありのままにさらけ出せる人が多かったのが、一つの成功要因ではないでしょうか。私自身の気づきとして、東京の人も横のつながりを求めていることがわかりました。」と、語ります。

春からは宮崎LVS第2期が予定されています。1期生は先輩として2期生と交流し、LVS内での繋がりも強化されていくのではないでしょうか。今回生まれたプランが形になっていくのが、非常に楽しみです。