地域課題をビジネスで解決する人財育成塾「宮崎ローカルベンチャースクール」
「自分のワクワクを探求し、まずはやってみよう」を合言葉に、最前線で活躍する講師陣が受講生のチャレンジを後押しする真の実践型スクールだ。全5回の講座で、地域ビジネスの基礎を学びながら、自分が楽しいことにチャレンジでき、本音で語り合える仲間もできる。
2020年2月22日(土)13:30~17:00
会場:ゆにのわ(東京都港区西新橋)
宮崎ローカルベンチャースクール最終発表
講座最終回は、ビジネスプランのプレゼンテーション。一般客も交えたオーディエンスを前に、
受講生たちが新富町での学び・発見をもとに練り上げたプランを披露した。
講座最終回は、受講生たちによるビジネスプランのプレゼンテーション。受講生たちは、学んだノウハウのすべてをプランに注ぎ、プレゼンに臨む。
第1回で講師を務めた齋藤潤一氏と、審査員の「TURNS」プロデューサー・堀口正裕氏による「これからの持続可能な地域経済をつくるには」をテーマにしたトークセッションのあと、受講者によるプレゼンがスタート。
伝統食材、歴史、景観、そして住民……さまざまな地域資源をもつ新富町。受講生たちはこれぞ!という地域資源を掘り当て、唯一無二のプランへと昇華させていた。数か月間でここまでの展開を見せたのは、挑戦者を受けいれる新富町の土壌があってこそ。
プランの内容やプレゼン能力なども大事な評価基準だが、審査員の心を動かすのは、プラン実現に向けての意欲や情熱にほかならない。受講生たちは限られた時間のなかで、思いのたけをぶつけた。
そして、迎えた結果発表。審査員からは、プレゼンの評価とともに実現に向けた数々の貴重なアドバイスも寄せられた。
発表を経て、夢への一歩を踏み出した受講生たち。プランの実現に向けて、新富町と受講生たちとの関係性は、今後も続いていく。
プレゼン発表内容
3ヶ月間の講座が凝縮された、真剣さあふれるプレゼンテーション。受講生たちは、この体験をステップに、自分が立てたプランの実現や、さらなる地域課題解決などにチャレンジしていく。
最優秀賞:松本愛子さん 東京都港区在住
タイトル「楊貴妃レンコンで心とからだのキレイをかなえる合宿」
「水神様のレンコン」は、新富町日置地区の水沼神社でとれる特産品のひとつ。松本さんは、このレンコンを主軸に置いた美容・健康ツーリズムを提案。世界三大美女のひとり、楊貴妃も愛用していたとされるレンコンの美容、痩身効果に注目した女性向けの事業となっている。ツアーは、レンコンの収穫体験や調理体験なども組み込むほか、地元住民との交流や幸福度向上ワークショップも実施し、心とからだの充実を提供する。
<受賞者コメント>
何度か新富町を訪問するなかで、レンコンを使ったプランを思い立ちました。ややインパクトに欠けるかもしれませんが、美味しさは確かなもの。その可能性を信じ、プレゼンの場に立ちました。新富町ののどかな雰囲気は、多くの人に癒しをもたらすものと思っています。
優秀賞:大保奈月さん 埼玉県和光市在住
タイトル「人気インスタグラマーが教える映えショット攻略サイト」
写真映えする景勝地やグルメが充実する新富町。しかし、これらの地域資源を上手く写真に収め、発信するのは素人には難しい。当プランは有名インスタグラマーと連携して、町内の“映え”スポットをSNSやWEBサイトなどで発信。映えスポットへの交通アクセスや経費はもちろん、インスタグラマー直伝の撮影テクニックなども紹介し、広告収入でのマネタイズも考えている。インスタグラマーの発信力を利用し、新富町の知名度向上にも貢献するプラン。
<受賞コメント>
日本人は、事前に下調べをしてゲームや旅行などを楽しむ国民性。そこから着想を得て、プランを考えました。実現性が高く、初期費用もそれほどかからないのが強みです。時間と体力のある学生時代のうちに、実現に向けて取り組んでいきたいです!
地域活性化賞:太田広司さん 東京都府中市在住
タイトル「じつはおもしろい日本の成り立ちのストーリー」
新富町には「湯之宮座論梅」や「新田原古墳群」などの歴史スポットが点在するほか、古事記ゆかりの地としても知られている。当プランは、これらの地域資源と町内外の小中学生を結ぶ教育旅行事業。修学旅行や林間学校を通じて、参加者の子どもたちは新富町の歴史スポットをフィールドワークする。旅行は「旅まえ」「旅なか」「旅あと」のフェーズを設けて進行。未知なる世界へ飛びこむ探求心や感動が子どもたちの生きる力を育む。
<受賞コメント>
妻の実家ということもあり宮崎県の魅力はよく知っていました。小学生の子をもつ親として、新富町の歴史スポットは教育旅行に活用できるのではないかと思い、プランの構想に至りました。新富町のファンが増えれば、関係人口増にもつながると思っています。
TURNS賞:占部智久さん 神奈川県横浜市港北区在住
タイトル「ビジネスパーソンが地方で0→0.1を体験するプラン」
「自分の力だけで何かを成し遂げたい」「新規事業を立ち上げてみたい」というビジネスパーソンは少なくない。しかし、企業に属する以上は、個人による新規創業「0→1( ゼロ・イチ)」は簡単ではない。当プランでは、ゼロイチの醍醐味を簡易的に味わえる「0→0.1( ゼロ・レイテンイチ)」を提供。ビジネスパーソンが新富町に中期滞在して、自分の得意分野を活かした地域貢献に挑戦する。企業研修としての展開を構想している。
<受賞コメント>
私自身がゼロイチを夢見て、脱サラしたばかり。勤め人時代の思いがプラン構築の出発点になっています。試験的に実施したところ、参加者と町民をつなげることができました。挑戦者を求める新富町とビジネスパーソンのパイプ役として、ゼロイチを起こしたいです。