プログラミング教育をきっかけに、これからの子どもたちへ責任を持てる教育を

■普通の公立小学校で新しい学びの創造に挑んだ元校長・松田孝の『新しい学びづくり講座』
《くもん出版・こゆ財団 共催》
開催日:2020年7月11日(土)13:30〜15:00
使用ツール:オンラインコミュニケーションツール「Zoom」

教育関係者から保護者まで、全国の幅広い参加者がオンライン上に集まった、「新しい学びづくり講座」。こゆ財団の教育イノベーション推進専門官・中山 隆が講座のファシリテーションを行い、ゲストスピーカー・松田 孝さん(合同会社MAZDA Incredible Lab)による新しい学びづくり講座、そしてブレークアウト機能を使って100人近い参加者全員によるグループセッションを行いました。

教育現場の疑問、モヤモヤを解決しよう!

GIGAスクール構想、小学校でのプログラミング教育必修化など、新たな施策は待ったなしで進んでいますが、なぜ今? これからどう進む? 未来はどうなる? といった現場の疑問は払拭されないまま。そのモヤモヤした思いを解決して、新しい令和の学びへと舵を切るためのエネルギーを喚起させたい狙いがあります。

今回、講座の題材として取り上げるのは、松田 孝さんの著書『学校を変えた最強のプログラミング教育』(くもん出版)。松田さんは、校長を務めた東京都内の公立小学校をプログラミング先進校に築き上げた、注目の教育者です。
参考:KUMON now!スペシャルインタビュー

【講座】Society5.0時代を生き抜く子どもたちへ、プログラミング教育をきっかけに資質と能力を培う教育を

「プログラミング」は試行錯誤して作り上げるもの。失敗するからこそ学びがあり、失敗は価値あるものと子どもたちは感じます。その活動を振り返り、共有することによって得られる友達や先生からの理解や共感は一人ひとりに自己効力感を育みます。
この機能を積極的に活用した相互啓発こそが、次の学びの動機付けになるのです。

とは言っても、従来の教科教育にプログラミングを後付けするやり方では、学校の先生たちにとって不便かつ苦痛でしかありません。学校全体をICT化し、プログラミング教育の思考に合わせた新しいアプローチで子どもも教員も新しい学びを実感することが大事です。
戦後の教育は「社会適合」が目的だったのに対し、Society5.0時代は「デザイン思考」や「創造的問題解決」といった革新性・自己調整力こそが、子どもたちに求められる資質なのです。
前者が「杉の美林を育てる教育」とすれば、後者は「雑木林を育てる教育」。
教育や学校だけでなく教員、保護者もこれを理解し、新しい教育へと舵を切ることが、これからの子どもたちの教育に責任をもつということなのです。

【質疑】教育の大転換!「壁があったのでは?」〜背中を押した、プログラミングで輝く子どもたちの姿

松田さんが学校長としてICT教育に取り組んだのは、東京都の小金井市立松原小学校。2016年4月から全国に先駆けて1人1台の情報端末を中心にした授業実践に取り組み、新しい学びのトリガーとしてのプログラミング教育を積極的に推進しました。

これほどの教育の大転換を行うにあたり、反対はなかったのか? 壁があったのではないだろうか? 多くの参加者から質問が上がりました。

「プログラミング教育に触れた子どもたちのキラキラした姿に、素敵だなと思いました。
教員というのは、子どもたちが見せる学びへの積極的な姿にモチベーションが上がります。次第に他校の先生に教える場となり、職員たちの成長へとつながりました。」

100人で考えた「新しい教育」とは? これからさらに考え、つくっていこう!

終了間際には、チャットによりさまざまな意見が続々と挙げられました。
「学校は、教科を越えた“能力を高める場所”」
「教科ごとの学習形態には、プログラミングは馴染みにくいのでは。探究学習などで新しい学びを追求していきたい」
「学校だけではなく、さまざまな人々が力を合わせて、Society5.0時代を生き抜く子どもたちを育てていけたらいいのでは」。
ファシリテーターの中山は1時間半のオンラインイベントを終え、
「これだけ多くの方々が一堂に会して意見を交わしあえた。こういう場をどんどん広げて、みなさんと一緒に新しい教育をつくっていきたい」
と思いを新たにしました。

参加者全員の力によって、新しい教育への扉が少しずつ開かれた時間だったのではないでしょうか。

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