こんにちは!こゆラボ通信です。
今回も引き続き、地域おこし協力隊の竹内がお伝えします。
前回は新型コロナの影響について書きました➡︎vol.12
今回は先生との振り返りから生まれた授業についてお伝えします。
共通理解を生むために
先日、先生の実体験をもとにしたパワーポイント作成の授業が行われました。
授業の導入として、作成の手順やなぜ行うのかを先生がお伝えした後、本題に入りました。
いきなり実体験の話ではなく、先生が作成したパワーポイントを見るところから始まりました。
扱ったテーマは「鬼滅の刃」
ほとんどの子どもたちが知っており、パワーポイントの内容がすんなり入っているようでした。
知っているテーマであれば、生徒さんも発言しやすくなりますね。細かなところですが、大事にしたいポイントです。
正解は自分の中にある
今回の授業では、二つのパワーポイントが用意され、生徒さんにはどちらが良いか考える場となりました。
一つは黒文字で写真もなく、ひたすら鬼滅の刃の説明が書かれているもの。
一つはアニメーション機能や色文字が使用されていて、ざっくりとした説明と自分の感情に触れているもの。
加えて、話し方にも違いが。
前者は、紙を見ながら淡々と話し、後者はできるだけ生徒さんの顔を見ながら話していました。
二つのパワーポイントの紹介が終わった後、先生が生徒さんに問いかけます。
「どちらの発表を行いたいと思いましたか?」
結果は前者が一人。その他の生徒さんは全員後者に手を挙げました。
後者に挙げた生徒さんは総じて、興味を引くような仕立てになっていたと伝えていました。
前者に挙げた一人の生徒さんは、
「前者はすっきりしていて、分かりやすい。後者はごちゃごちゃしていてわからないところがあった」
と緊張しながらも伝えていました。
この発言を聞いて驚いた生徒さんが多数。個人の価値観が少し壊れた瞬間に感じました。
生徒さんそれぞれの答えが発言できる雰囲気になっていたからこそ、生まれた場だったように感じます。
多くの生徒さんに大事な気づきが生まれ、非常に良い場でした。
何をどう伝えるのか
この流れで、先生から実体験を交えた話が続きます。
「先生もパワーポイントの資料を作ったことがありますが、その時に言われたことがめちゃくちゃ印象に残っています。」
「『君の資料は何が伝えたいか、よく分からない。作り直してきてください。』と言われてしまいました。」
「それ以来、何を伝えるべきか考えて資料は作るようにしています。」
生徒さんは、静かに耳を傾けていました。
どのように生徒さんに届いたかは分かりませんが、いつもと話を聞く姿勢が変わっていたことは間違いありません。
実体験のパワーを感じました。
その後、まとめに入り授業は終わりました。
先生もある程度納得した形で進められたと、いい表情をしながら振り返っていました。
個人的にも、いつも以上に生徒さんがキリッとした表情で聞いていたのが印象的でした。
今回は先生の実体験を交えた授業についてお伝えしました。
次回はその後の取り組みについてお伝えします。