地域課題をビジネスで解決する人財育成塾「宮崎ローカルベンチャースクール」
「自分のワクワクを探求し、まずはやってみよう」を合言葉に、最前線で活躍する講師陣が受講生のチャレンジを後押しする真の実践型スクールだ。全5回の講座で、地域ビジネスの基礎を学びながら、自分が楽しいことにチャレンジでき、本音で語り合える仲間もできる。
2020年1月31日(金)19:30~21:30
会場:SENQ六本木(東京都港区六本木)
宮崎ローカルベンチャースクール第4講座
講座を通し、各々が自分たちが考えたビジネスプランを発表する最終プレゼンを目前に控えた講座4回目。
講師を務めるのは、株式会社ADDressの代表取締役社長、佐別当隆志氏。インターネットを介して個人間でモノ・場所・技能などを共有するサービス「シェアリングエコノミー」の第一人者として知られ、2019年4月からは全国各地の空き家や遊休別荘といった拠点を活用した定額利用プラットフォーム「ADDress」の運営を開始している。
支え合いと共有は日本の伝統
佐別当氏は、ADDressの仕組みを古き良き時代の「醤油の貸し借り」に例える。「むかしは、ご近所同士の支え合いが当たり前のように存在していました。その延長線上にあるのが、各地の拠点を会員たちで共有するADDressなのです。居住地を気軽に変えることができれば、ライフスタイルがより充実したものになります」現在、ADDressは約数百人の会員を抱え、約40か所の拠点を管理している。
「社会が抱える課題を解決したり希求するものを提供することが事業成功の糸口になります。しんどさも伴いますが、経済的な成功では得られない充実感がある」
保守的な事業ばかりが目立つ東京に閉塞感を感じ、人材や資源にあふれた地方に可能性を見出す佐別当氏。その開拓者となるべく、受講生からは様々な質問が投げかけられた。「サービスをどう価格設定すればいいのか」「社会課題の見つけ方が知りたい」「事業ビジョンを確立させるには?」プレゼンの前とあって、質問もより実践を意識したものに。
講師から直接アドバイス
講座の後半は、最終プレゼンのリハーサルを実施。受講生たちが佐別当氏を前に、ビジネスプランの草案をプレゼンする。新富町を舞台にした美容・健康ツーリズムや教育旅行事業、クラフトビール事業など、内容は受講生によって多種多様。それは新富町がもつ可能性の現れでもある。実現に向けたプランの詰めの甘さを指摘される場面もあったものの、各自、機知に富んだフィードバックをもらい、本番に弾みをつける。
「プレゼンには説得力のあるデータも必要ですが、最終的に人を動かすのは皆さんがもっている情熱です。〝地方だからできる〟ではなく〝新富町だからできる〟に向き合ってください。みなさんが新富町の新たな生態系を築くことを期待しています」
一言一句、聞き逃すまいと耳を傾けていた受講生たち。力強いエールを胸に本番へ臨む。