若手に刺激と笑顔を! 企業研修に、地域が魅力を加える

東京を拠点に企業の人材育成などの研修プログラムや、チームビルディングなどに取り組んでいる株式会社ワークエフスタイルの杉江美樹さん。企業研修におけるニーズや、企業研修のあり方、その変化などについて、こゆ財団の高橋とトークセッションを行いました。
杉江さんの研修が目指すものは、「一人ひとりが自発的に動き、笑顔が輝く職場づくり」でした。

■開催:2020年8月27日(木)19:30~21:00 オンライン開催
■対談テーマ:withコロナ時代の「企業研修」 ~地域×企業の新しいかたち~
■オンライン動画コチラから
■ゲスト講師:杉江美樹 氏(株式会社Work F-style 代表取締役)
■モデレーター:高橋邦男(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 執行理事)

新富に行けば伝わる
チャレンジを体現する姿


▲研修風景・新田原古墳にて

2019年1月に、杉江さんは宮崎県新富町で東京の企業の社員研修を行いました。総勢8名、うち上司2名を含み、地元からこゆ財団スタッフも参加しました。その時のことを振り返りながら、地域(新富)を研修フィールドにして分かったことなど、杉江さんはこう語ります。

飛行機に乗ってわざわざ新富町まで連れてきたのは、そこに受け入れてくれる優れた環境があったからです。私は、こゆ財団の人たちが、起業家たちのコワーキングスペースをあっという間に作り上げたり、さまざまな事業に向かって猛スピードで動いている様子を見ていました。私自身がそんな人たちに会いたいと思って自分から関わって行ったし、動ける人がいる『いい環境』とはどんなものか、行けば伝わるものがあることが分かっていたからです。

若手に元気を
人材育成のヒント

現代社会では、企業向けの研修サービスのニーズが高まり、企業も研修や人材育成にかける費用が増えています。中でも社外で行われる宿泊研修は、非日常の刺激がスタッフ(社員など)の行動変容を促す効果が大きいとされているのです。

新富町役場が作った地域商社であるこゆ財団でも、地元の農業や特産品開発などを通して人材育成プログラムも実施していますが、都市部の企業がどんなニーズをもっているのかは、分かりませんでした。そこにヒントをくれたのが杉江さんでした。

よく相談されるのは、企業の若手を元気にして欲しい、変えて欲しいということ。自発的に動いて自走してくれる人材が欲しいのです。しかし、自発的に動ける環境がないから職場に元気がないのだと言えます。そこから一歩を踏み出すためには、コミュニケーションと刺激と時間が必要。動ける環境は作る必要があるんです。

思いを共有すれば
変化が起きる

しかし、現代は残業するな、飲み会は減る、いろんな立場で働いている人がいる、働く時間もバラバラになる、テレワークになる。さて、こんな環境で思いを伝え合うことができるのでしょうか。

「どうなるのが自発的なのか、みんな捉え方は違います。そこでコミュニケーションが必要だとなった時、一回職場を離れて、例えば新富町に行ってみる。そこには、猛スピードで課題に取り組む同世代の若者がいる。そこで会う、話す、体験する。これは大きな刺激となります」(杉江さん)


▲新富の民泊「茶心」

東京の職場を離れたからこその体験は、都会の人から見てもおしゃれな宿であったり、革新的な取り組みをする個人経営者がいたり、東京にはない刺激を与えてくれます。
「目を輝かせて、笑顔で語り合う部下たち。体験を自分の言葉にし、楽しそうに伝え合う。それを見て、上司もいい環境作りに向けて少しずつ変わっていくんです」と杉江さん。

まさに、時間と場所がもたらす刺激が新富にはある、と杉江さんは言います。


▲研修風景・茶製造販売の新緑園にて

「新富には、チャレンジ、変化、スピードがあります。私が感じたように、研修で訪れる人たちもそれを感じ、接することで刺激を得て、組織の中の人間関係も変わっていく。そこが私が最も起こしたいと思っていたことです」

変化は望めば得られる
そんな時代になってきた


▲研修風景・富田浜にて

「わざわざ飛行機に乗って」という点も、東京の人にはポイントが高い。脱東京のワクワク感、晴れていれば窓から見える富士山、海、これは単なる移動時間ではなくて研修のイントロ。みんなで同じ景色を見て、遠足のようにワクワク。
「そうした高揚感は、受け入れる新富側からは案外見えていないものだと思います。そこも含めて、研修のコンテンツなのです。わざわざ行く理由が分かってもらえると思います」(杉江さん)

こうした研修を実現させるために杉江さんは、企業に対してどんなアプローチをしているのでしょう?
そのきっかけは企業内にキーマンが出てきた時。面白いね、やってみようと言える人が出てくる。そこを見逃さずに、杉江さんとキーマンとのチームを作っていくと、信頼関係ができて、実行に近づくのだそう。

「みんな一歩踏み出そうとしている人たち。そこに新富がいい刺激を与える研修の場としてあって、東京に帰った人たちは同じ波動を共有しながらチャレンジし始めるんです」(杉江さん)

若いスタッフたちが職場で輝ける。そんな職場環境を作り支えようとする上司がいる。
これぞ杉江さんが目指すチームビルディングの醍醐味でした。「新富がいい刺激になる」という杉江さんの言葉に、受け入れ側も力をもらったセッションになりました。

地域おこし協力隊の関連記事

  1. 意識すべきは「必然」「本質」「人間味」〜共感を生む・行動をす…

  2. いつもと違う環境なら二の手、三の手まで準備しよう〜『第2回し…

  3. 新感覚の新しい学び体験へようこそ! 「しんとみラーニングフェ…

  4. 組織の枠を超え、それぞれが「民」の心で協働。地域内にも関係人…

  5. 新富町初の修学旅行をつくり、実践。宮崎県美郷町の中学生が「大…

  6. 小学6年生のキャリア教育を地域で支える。こゆ財団スタッフがス…