宮崎県新富町でオンライン初体験の年配者が教えてくれた 3つのこと〜『第1回しんとみ発見 学びフロンティア塾(こゆ いろは塾)』開催〜

2020年8月27日(木)、新富町総合交流センターきらりにて『しんとみ発見 学びフロンティア塾』が開催されました。
主催は、新富町教育委員会生涯学習課。共催する新富町の地域商社・こゆ財団から教育イノベーション推進専門官の中山 隆がICTの技術を活用し、学びの時間を設計しました。
オンラインの場づくりは経験豊富な中山ですが、今回の講座第1回を終了した段階で、参加者たちの想定以上の反応に驚きを隠せません。
「初めて気づいた! 年配者の学びの場で求められていたのは、コンテンツと同様に“環境”だった」。
この言葉が意味することとは?

※本講座は、令和2年度地方創生推進交付金事業「こゆ地域づくり推進機構2.0関係・交流人口拡大プロジェクト」における学び舎再生事業の一部(こゆいろは塾)です。

①オンラインは年齢に関係なく学びを進められる!

自治体が主体となり生涯学習講座をオンライン開催するというのは、非常に珍しいケース。新富町も初めての挑戦で、こゆ財団・中山を含む関係者のみなさんは、開催を前に綿密な打ち合わせを重ねてきたのだそう。

本当に、生涯学習(対象はほとんど高齢者)がオンラインでうまく開催できるのか。参加者が端末をうまく扱えるだろうか。満足してもらえるだろうか…。

何度打ち合わせてもやっぱり不安…。そんな声も聞こえるなか、第1回開催を迎えました。

記念すべき第1回の講師は、町教育委員会生涯学習課きっての古墳博士、樋渡将太郎さん(写真/上)。
テーマは、新富町の古墳から学ぶ〜古代人の生きたロマン『古墳』から考える①
資料を画面共有しながら解説する樋渡さん。講座はスムーズに進行します。参加者は、イヤホンから聞こえる講話に耳を傾け、タブレット端末の画面を食い入るように見ています。時にはふふっと笑顔をこぼしながら…講座に没頭している様子です。


▲ソーシャルディスタンスを保ちながら、少人数ずつ会場を分散して視聴しました

休憩をはさみ、次は同センター内にある常設展示室へ移動。中山の撮影とインタビューで、講師・樋渡さんによる埴輪や埋葬品の説明がスタートしました。二人の掛け合いでより深い知識や説話が展開され、実に興味深い内容です。参加者のみなさんは変わらず、タブレット端末から広がる古代の話に夢中になっていました。

▲場所を変え、埴輪等が並ぶ常設展示室からスマートフォンを使ってライブ配信

▲それをタブレット端末で視聴する講座参加者

参加者からの質問タイムも終え、終始スムーズに講座は進行。90分を大きなトラブルもなく終了しました。

オンライン講座を受講した方は、
「楽しくてあっという間だった」
「久しぶりにワクワクした」
「最近テレビで見るオンラインと同じことが自分にもできた」

と満足そうな表情です。

準備やサポートに入った開催スタッフ側も、ほっと一息。

▲「久しぶりにワクワクしました」と笑顔を見せてくれた町内参加者

②対象者にハマるコンテンツは担当課が熟知

講座を終え、こゆ財団中山は、生涯学習課がいかに町民と普段からコミュニケーションを取っているか、また対象世代が求めるコンテンツを細かく把握していることに気づいたといいます。

セッティングや運営などネット関係のサポート面に関してはお手伝いできそうですが、町民とお付き合いの長い担当課のみなさんの企画内容やお声掛けは、完全にお任せした方が良さそう、とのこと。

「コンテンツや運営は役場職員さんにお任せできるから安心ですね」
と感心しっぱなしでした。

▲受講した町民とのコミュニケーションを図る、生涯学習課社会教育指導員の石谷泰宏さん(写真/左)

③オンラインはオフラインより見える、聞こえる!
本当に求められていたのは「環境」だった!


▲こちらも別室でオンライン受講中

参加者の感想として、オンラインは「よく聞こえる」「よく見える」という言葉が聞かれました。これまでのさまざまなオフラインでの講座を思い返してみると…

座る位置によって講師や前の画面やボードが見えにくかった、ということはありませんか?
講師の声が聞き取りにくく、よく理解できなかった、なんて場合もあったのでは?

その点、オンラインは受講者それぞれ目の前の画面で見られ、イヤホンで直接講師の声が耳に届く…と、ストレスなく講話に没頭できる環境だというのです。
視力の弱い方や、お耳の遠い方にも、比較的しっかり画面と音声を届けられます。
こんなところにもオンラインの良さがあったとは!
ICT、オンラインの経験豊富な中山も、これにはハッとさせられたと話します。

▲講座終了後、学びが多かったと語るこゆ財団・中山さん

素晴らしい講座の内容をしっかり伝えるためには、見える・聞こえる・学べる環境づくりをきちんと整えること。その大切さを、参加されたみなさんが気づかせてくれてのです。
初歩的なようであり、意外と意識していなかった盲点。オンライン・オフラインの使い分けにも活用できる視点をいただきました。

コロナ禍でオンライン転向を余儀なくされましたが、かえって大きな学びを得ることに。11月末の第6回までつづく講座が、さらに楽しみです。

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