コロナ禍にスタートした2020年こゆソーシャルビジネススクールも、10月10日(土)の最終発表会を迎えました。9名のビジネスプラン最終プレゼンテーションの結果は、ちょっとだけ想定外の形となりました。
■特別審査員:田口一成 氏(ボーダレス・ジャパン 代表)、指出一正 氏(ソトコト編集長)、永山英也 氏(宮崎大学客員教授)
■モデレーター:高橋邦男(こゆ財団 執行理事)、橋本健太(こゆ財団 関係人口創出オフィサー)
プレゼンを終えてほっと一息…
3カ月間の学びから自分のビジネスプランを作り上げた受講生たちは、慣れないオンラインでのプレゼンテーションを無事に終えて、ほっとした表情が見られます。
審査発表を前に、こゆ財団・高橋は
「今回は最終発表会ではありますが、皆さんにとっては通過点。今日の経験やいただいたアドバイスを今後の糧に、自己実現に向けて進んでいってもらえれば」
と受講生たちに語りかけました。
ソーシャルビジネス賞は…予定1枠から3名の受賞へ!?
いよいよ受賞者発表! まずはソーシャルビジネス賞。社会課題の解決に向けて、今後可能性を感じるプランに与えられます。
受賞したのは、『牧場体験』プランの松浦さん、『養殖キャビア』の鈴木さん、『オリジナルサウナ』の矢北さんです!
当初は1名の予定でしたが、審査員の方々の希望により3名の受賞となりました。
まず、松浦さんへの講評は宮崎大学客員教授・永山さんから。
「口蹄疫というマイナスからのスタートで、安心安全、命の大切さを伝える牧場へと成長されてきたことは本当に素晴らしい。これから社会を変える力を持つビジネスプランだと思います」
鈴木さんには、ボーダレス・ジャパンの田口さんより。
「乱獲防止による資源保全、魚卵だけでなく食肉活用のためのチョウザメ養殖は、ソーシャルビジネスにおける価値ある原石だと感じました」
矢北さんにはソトコトの指出さんから、
「スピード感と突破力を感じました。サウナを真ん中にしたコミュニティやまちをおもしろがるきっかけになるような場所づくりを期待します」
と、それぞれに講評をいただきました。
優秀賞は…カエルくんこと橘木良祐さん!
「世界の食糧危機という大きな課題に向き合う意志をとても感じました。食文化のイノベーションとしても、意義があるチャレンジングなプランです。社会のためにぜひ頑張ってください」
と田口さんより講評をいただき、橘木さんは
「自分の中でずっともやもやしてきたことが最近ようやくわかってきました。ありがとうございました」
と、受講して最終発表までたどり着いた今の想いを話してくれました。
最優秀賞は…『サルサでママをハッピーに』の屋宜直美さん!
今回のラスト登壇者としてプレゼンしてくれた屋宜直美さんが、最優秀賞に輝きました!
「まずは屋宜さんの活力、エネルギー、明るさに惹き付けられました。子育てに悩むママたちという社会課題の解決から、子どもや夫、社会の幸せまでつながる素敵なプランです。ビジネスとして十分に成り立つと思いますので、必ず成功させてください」
と、審査員を代表して永山さんがコメント。
屋宜さんは「うれしいです。びっくりしました!」と、さらに満面の笑顔が弾けます。
ソーシャルビジネスが
当たり前の社会を目指そう
最後は、ソトコト・指出さんの総評で締めくくられます。
「受賞者は決めさせてもらいましたが、全員素晴らしい。みなさんに賞を与えた気持ちです。
ソーシャルビジネスと言わずとも、ビジネスの真ん中には必ずソーシャルの目的があるような、これからの“当たり前”になってほしいですね。
今回の受講生たちが先輩として、お手本となってほしいと思います」
3時間半にも及ぶオンラインイベントとなった『こゆソーシャルビジネススクール最終発表会』。ソーシャルビジネスとは何か、自己実現とはどんなことなのか。受講生たちのチャレンジに大切なヒントをもらった時間でした。
誕生した新しい起業家の皆さん、これからがスタートです。みんなで手を取り合い、ともに社会を良くしていきましょう!
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