【こゆソーシャルビジネススクール】第3回:「自分の個性を可視化」してブランディング “森”を見つめて目指すものを確認しよう

ビジネスで地域課題を解決する起業家育成講座『こゆソーシャルビジネススクール2020』。第3回の講師は、“世界があこがれる九州をつくる”を経営理念とする株式会社一平ホールディングス代表取締役・村岡浩司さん。世界を捉えた広い視野を持ちつつ九州でビジネスを展開してきた、宮崎を代表する起業家は、「個性の可視化」と「森を見つめること」がブランディングの肝だと話しました。

こゆソーシャルビジネススクール2020
2020年7月28日開催
第3回「地域ブランドのつくり方−九州アイランド構想」
講師:村岡浩司氏(株式会社 一平ホールディングス 代表取締役)
※新型コロナウイルス感染予防のため、オンラインでの開催となりました。

いかに好きか。どれだけオタクになれるか

講師・村岡さんの代表作である九州パンケーキ。その誕生には、村岡さんの並々ならぬオタクぶりが秘められています。国内ならぬ世界中ありとあらゆるパンケーキを取り寄せては食べ、作っては食べてまた探し…と、繰り返した経験から、
「僕は誰よりもパンケーキを食べてきた自信があります」
と村岡さん。

それは、パンケーキ開発に対する村岡さんのプライオリティ=優先事項は「美味しさ」であり、その基準をつくるために必要だったから。美味しさの基準を確立するために、徹底的に比較することで相対的に美味しさの基準=当たり前を生み出したのです。

「全部食べてみる、全部やってみるんです。つまりは『どれだけオタク度が高いか』ですね」。

言葉で言うより、実行ははるかに大変です。そこに挑めるかどうか、自分の本気を確かめる一つの判断材料かもしれません。

九州パンケーキ

村岡さん=九州。ブランディングは「個性の可視化」

パンケーキ開発にあたって、美味しいの基準づくりの次は「軸をつくる」ことでした。村岡さんの軸は『九州』ですが、これに到達するまで長い間深く暗い思考の海に沈んでいたのだといいます。
「考え続けているとあるとき突然、これだ!と思う瞬間があるはずです。とにかく考え続けてください」。

パンケーキに使う素材を求めて九州を何周も何周も走り回った村岡さん。各地の産物を知り人物とつながって、九州を1つの島と捉える感覚が生まれたといいます。

「村岡と言えば『九州』。そうやって自分の個性を可視化することがブランディングにとって重要です」。
親子パンケーキ教室など年間50〜60回も繰り返してきた地道な活動は、SNS発信と同じく、継続することで少しずつイメージを固めていくことに役立ちます。
「九州パンケーキの粉を売りたいのではない。粉の向こうにある幸せな食の風景を増やしたいのだから」。ローマは1日にして成らず。地道な努力こそブランディングの極意と言えそうです。

自分はなぜこれをやるのか? 深く掘り下げてみよう

「森を見つめよう」。
講座の中で度々出てきたこの言葉。起業するとき、また事業の方向転換が必要になったとき、「何のために自分はこれをやるのか?」という、より大きな上位概念がしっかりと固まっていることが大事だと村岡さんは話します。
解決したい社会課題は? 実現したい世界は?
そこを深めていくには自分一人でなく、いろんな人と対話したり、発信したりしながら掘り下げていっていい。目指すものが見つかると、最終的な強みになります。
「どの木を植えようかばかり考えるのではなく、より大きな森の方をしっかりと見つめることが大切」。
起業家・事業家としてのゴールを見つめ直すことで、進むべき方向が定まってくるのです。

頑張っても「しょうがない」こともある

運命は努力で変えられますが、変えられないものが「宿命」。
昨今のコロナ禍がまさにそうです。
「頑張っても『しょうがない』ことがある、ということも知っていてほしい」
時には、負けを認める、あきらめることも大事。
「今、負けを一旦認めることで、次は必ず負けない自分になれる。僕も次は負けませんよ」
と、村岡さんは受講生たちに力強く宣言しました。

最後に、参加者から質問があった「アフターコロナの変化」について、このような見解を示してくれました。
「コロナ禍の底が見えてもう一度国境が開かれた時、人々の行動は“距離”に紐づきます。アジアから、東京ではなく九州に人が来ますよ。九州・沖縄の時代がくると考えてます」。

成功も失敗も経験した今、世の中の展開を見通した事業家として発する言葉の数々。受講生たちの想いに火をつけ、ビジネスを初動させる推進力となったようです。

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